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離婚、修復のすすめ

 昨今、日本でも高い確率で離婚をするカップルが増えています。大昔の、離婚することが許されなかった時代から選択肢が増え、別のパートナーを探すという道が出来たことは、縛られることで犠牲になってきた、ごく一部の方にとっては救いになったことと思います。ですが離婚が当たり前になってくると、結婚から学ぶべき事が学べないままの人たちが増えているとも言えます。結婚すると、価値観の違う二人が、一緒に生活を始めるのですから、嫌な部分が見えてくるものです。実はその嫌な部分・・・、これは、相手に問題があるということだけでなく、自分の中にある、クリアすべき課題を、パートナーに映し出しているということ。夫婦とは、合わせ鏡のような役割を持っていますので、お互いの大事な課題を相手に映し、しっかりとクリアしていく為にその相手を選んいるようです。離婚を安易に選んでしまうことは、この気付く必要のある大事な課題をクリア出来なかったということになるのかもしれません。その場合は、人生の中でまた同じような苦しい思いを味わうことになってしまったり、いわゆるカルマとして、同じようなことを別の形で繰り返し、「気付いて欲しい」とサインを出すようです。それは、次に現れるお相手との間かもしれませんし、来世に持ち越してしまう場合もあるようです。

もちろん、離婚をしても幸せになれると思います。いろんな苦しい感情をしっかりと癒し、前回の失敗を反省することで学ぶこともできるからです。お互いがそこからしっかり学び、お役目を終える場合もあるでしょう。ですが修復というもう一つの選択肢に深い意味があることをお伝えしたいと思います。

 離婚するということは、かなりのエネルギーを使います。二人の心は戦争に巻き込まれたように翻弄されます。そして離婚は、想像を超えた多くの苦しい感情を経験することになります。悲しみ、悔しさ、寂しさ、喪失感、罪悪感、そして絶望など。そんな苦しい経験は、する必要がないのではと思います。なぜならこの試練は、二人がより幸せで居られるために与えられたチャンスであり、クリアすべき自分自身の課題であるからです。しっかりと二人で乗り越えるために用意されたものではないでしょうか。(※DVなど、一部離れなければならないケースがあります。) 

ご縁があって、このページをご覧になっている方は、相手から離婚を迫られている方、苦しくてどうしても相手と離婚したい方、家庭がうまくいっていない方など、少なからず苦しんでいる方なのではないかと思います。
 
今、相手に別れて欲しいと冷たい態度をとられ、やり直すつもりも全くないのだと宣言されたとします。まさか自分にこんなことが起こるなんて、想像すら出来なかったことでしょう。ですが、現実。相手が何をそんなに怒っているのかもわからず、逆に頭にきてしまうでしょう。捨てられてしまうのかという不安や悲しみで一杯かもしれません。そして、このことが起こったことで初めて、相手の大切さや深く愛していたことを知るきっかけとなったりします。ですが、例えそのことに気付いたとしても、相手ははそう簡単に理解したり、折れてはくれません。それほど、別れたいと思うに至った気持ちというのは、我慢に我慢を積み重ね、怒りを通り越し、諦め、離婚するしか道はないのだと、感情的になってしまうほどの苦しみなのです。そんな相手に対して、わかってほしいと同じように感情をぶつけけることは、ただの感情論で、温度差のある気持ちが寄り添うことはありません。ではどうすればいいのでしょうか?
 
かたや、どうしても別れたい、別れるしか道はないと思いつめてしまうほど、毎日が辛く苦しい暮らしをしていたとします。自分は、嫌だと思うことも我慢してきた、少しも相手はわかってはくれなかった。何度も伝えてみたけれど、改善される見込みも感じられない。自分の思い描いていた結婚生活とはかけ離れていて、こんなに辛い暮らしはもう嫌だと、苦しんでいることと思います。相手は思っていたような人ではなかった、変わってしまった、もしかすると選ぶ相手を間違えたのかもしれないと感じたりします。離婚を要求している側が男性の場合、その9割が不倫している状態といわれています。それほど、心に不足を感じ、それを埋めようと外側へ答えを求めているのです。この苦しい感情のまま相手を責める気持ちで、離婚を貫こうとしますが相手はそう簡単には応じてはくれません。子供がいればなおさらです。不安であり、恐れに包まれているのです。
 
別れを告げられた方は、何が悪かったのか、どうすれば相手が許してくれるのかを必死に探しはじめます。そして徐々に、自分の至らなさに気付き、修復するための努力をはじめることでしょう。ですがなかなかうまくはいきません。自分も傷ついているからです。相手の余りの苦しがる姿に罪悪感を覚えると、自分が諦め、離婚することが相手のためでもあるのではと思い始めたりします。あるいは、相手の頑なな態度に対して諦めを抱き、最終的にはしぶしぶ承諾したような形で離婚に応じていくケースも多いのです。仮に別れたい方が、相手の所為にすることで離婚までこぎつけたとしても、一度は本気で愛した相手ですから、幸せに出来なかった不甲斐無さや、心に蓋をして見えなかった色んな感情が、離婚した後落ち着いた頃に湧き出てきます。ここでやっと自分の至らない部分や罪悪感があふれてくるのです。周りの人が慰め、離婚したことを理解してくれたとしても、自分自身は騙せないものなのです。
 
夫婦は、不思議なエネルギーで繋がっていますので、どちらか一方が辛いということはなく、同じような痛みを感じています。そして、離婚問題の最中の、双方共通の痛み(感情)は、「諦め」。このあきらめたという心境は、心理学では、「怒り」という分類に属すものです。怒りを通り越して諦めたと言っていても、実は心の奥底では、今でも怒り続けているという状態をあらわしています。人が怒っている時というのは、相手からどうしても欲しいものがあり、それをもらえなかったという状態をあらわします。分かって欲しかった、愛して欲しかった、寂しさをうめて欲しかった、認めて欲しかったなど、たくさんの感情があったはずですが、それを相手が与えてくれなかったと思っているからなのです。我慢は怒りに変わりましたが、怒りの奥底には、悲しみや寂しさが隠れており、さらにもっと深い部分には、相手に対する愛情がいっぱいなのです。だからこそ、愛するこの相手からどうしても欲しいのです。
 
人の心とは、自分たちが思っている以上に、深い愛情が溢れています。でなければ夫婦問題で、こんなにお互いが苦しむはずがありません。
 
相手のせいにしたり、相手に変わって欲しいと自分の外側に答えを求めても、そこに答えはありません。クリアすべき課題は、自分の内側にしかないのです。魂の成長のため、夫婦はお互いの欠点を長所に変える忍耐力を勉強します。時として、みたくない一番痛い部分を見せられ、きれいごとでは済まされない醜い感情も味わいます。相手から否定されたと感じることは、自分が自分を否定しているということで、制限しているのは、相手ではなく自分自身。自分の中に、相手が認めているという事実を受け取ることが出来ない思い込み(ブロック)が存在していると、相手の愛を受け取れなかったりします。
 
夫婦修復とは、自分の中の「受け取る力」を妨げる痛みや自分を否定する思い込みが、自分の人生に制限をかけていたということに気付くチャンスなのです。自分を制限していた痛みや思い込みに気付き手放すことで、今までよりもずっと敏感に「受け取る力」と、「与える力」のバランスがとれ、より自由により幸せを感じられます。この気付きと癒しが起これば、夫婦の不思議なエネルギーが作用し、相手も変わり始めます。お互いが良い変化を感じられるはずです。愛がなかったのではなく、元からあったことに気付くことができるでしょう。「意識」がかわると、求めていた人生の宝物を見つける事ができ、本当の自分(真我)が望む通りの、愛に溢れた人生を送れるということなのです。
 
私の大好きな言葉です。「愛するということ、パートナーの健康と成長を心から願い、自分があげたいものでなく、相手が望むものを与えられること」。そういう心の状態は、無条件の愛そのものです。

 

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